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<平成19年度全国大会の統一テーマ> (更新2007.05.10)

統一論題 「進化する企業物流と物流業者の戦略」

趣旨

 製造業、小売業、卸売業などの企業は、経済のグローバル化が進展する中で、積極的にIT(情報技術)を導入して、より効率的な物流システムを構築するための企業努力を繰り広げてきた。そして、わが国の物流業者もまた、こうした企業の物流効率化のニーズを支えるために、従来の業態の垣根を越えて、多様な物流サービスの提供を試みてきた。

 現実の物流の発展は、物流が不可欠な企業とこれを支える物流業者とのあいだで、相互依存と緊張関係のなかから生じてきている。これからの物流の在り方も、こうした関係のなかから生まれてくる。

  最近では、企業物流において物流部門をアウトソーシング(外部委託)する傾向が顕著に表れるとともに、こうした傾向を受けて企業の物流を全般的に請負う3PLサードパーティ・ロジスティクス)が、物流業界の新たな業態として急成長しており、広く注目されている

 こうした物流アウトソーシングと3Pビジネスの興隆に見られる現代の物流の状況は、荷主と物流業者との関係が新たな次元に移行しつつあることを端的に物語っている。アウトソーシングに伴う物流効率化の新たな関係構築が求められており、パートナーシップ、Win-Winの関係、ゲインシェアリングなど重要性が増してきている。

 企業物流はいかに進化しようとしているのか、そしてそれを支える物流業者はいかなる戦略を展開しようとしているのか、さらに両者の望ましい関係はどのようにして構築できるのか、こうした観点から全国大会の統一テーマを「進化する企業物流と物流業者の戦略」と設定した。

 ぜひ多くの会員にこれに関連した日頃の研究成果を発表してもらい、この統一テーマの議論に積極的に参加していただきたい。